カーディーラーから車を購入すると、ディーラーローンを勧められることがあります。
このディーラーローンは、銀行系マイカーローンと比較すると一目で金利が高いと分かるくらい金利は高いです。
なので金利比較だけで考えると、ディーラーローンを選択することは先ずありません。
しかし、中にはディーラーローンでお金を借りた方がいい人もいるので、自分の特徴を理解したうえで検討するようにしましょう。
では、ディーラーローンを利用した方がいい人ってどんな人でしょうか?
■信用力(返済能力)に心配がある人
お金を借りるには審査を受けないといけません。
金融機関は、申込時に入力される下記の項目などをチェックして審査を行います。
- 年収
- 勤務先
- 勤続年収
- 他社借入額
- 返済履歴
年収と他社返済額から返済能力を試算し、他社借入額なども加味して借入可否の結果を出します。
審査に通ってお金を貸せることになっても、信用力に応じて返済可能金額や金利が変わってくることもあります。
つまり返済能力が高くないと判断されると、審査に落ちたり、審査に通っても高い金利でお金を借りることになります。
そういう意味では審査が厳しい傾向にある銀行系のマイカーローンでは、有利な条件でお金を借りることができない人も多いです。
しかし、ディーラーローンの場合は、借入先は信販会社となることが多いです。
信販会社はメリットとして、銀行と比較すると審査時間も早く審査に通りやすい傾向にあります。
購入する車を担保に設定するので、審査に通りやすくなるのです。
しかし、デメリットとして金利が高い設定となります。
銀行ではお金が借りられなかった場合に、ディーラーローンで審査を受けてみるとお金を借りられるケースも珍しくありません。
■審査時間が待てない人
先ほども書きましたが、ディーラーローンは審査時間が早いというメリットがあります。
申し込んでから1時間もしないうちに、審査結果が分かる場合もあります。
銀行系マイカーローンの場合は、申し込みから融資まで3~4週間程度の時間が必要となります。
納車まで時間が無かったり、どうしてもすぐに納車して欲しい場合などは、ディーラーローンで資金の融資を受けることをオススメします。
■条件次第で総支払総額を一番安くすることができる
銀行系マイカーローンと比較すると金利が高いので、ローンの返済総額だけを考えると銀行系ローンの方がお得です。
しかし、ディーラーローンはディーラー経由で申し込むために、車購入の担当であったディーラー担当者と打ち合わせをすることができます。
ということは、ディーラーローンで金利が高くなった分を、車両本体価格やオプション費用から値引きで相殺してもらうことも交渉次第で可能です。
カーディーラーはディーラーローンを利用してもらうことで、バックマージンや手数料を得ることができます。
そのマージンを元手に値引きに対応してくれることもあるんです。
信販会社とカーディーラーの間で、ディーラーローンの提携ノルマが設定されている場合もあります。
その時のタイミングや状況に応じて違いますが、ディーラーローンと車両本体価格・ディーラーオプションを含めて交渉できれば結果的にお得になる場合もあります。
これらのようにディーラーローンを利用した方がいい人やケースもあるので、銀行系マイカーローンだけでなくディーラーローンも借入先の選択肢として考えてもいいかもしれません。
ディーラーローンにはデメリットもいくつかあるので、そちらも含めて検討してみてください。
【ディーラーローンのデメリット】
・車が決まってから出ないと、審査に申し込みできない
・金利に加えて保証料や保証人が必要になる場合もある
・ローンを完済するまで所有権はディーラーにある
自分がお金を借りることができる金融機関の中から、最も総返済額が少なくなるマイカーローンを見つけることが大切です。
ディーラーローンは金利が高いというだけで最初から敬遠をするのではなく、全体の費用や返済シミュレーションをしてみましょう。